2011年2月19日土曜日

Hard Corps:Uprising

待ちに待った魂斗羅の新作ですよ.しかもあの名作MD版の名前を冠したとあれば自ずとから期待が高まるってものです.前作のDS版をしゃぶり尽くしたおいらとしてはこのタイトルを見逃すことはできません.早速ダウンロードして遊んでみました.

…が,「この魂斗羅を作ったのはどこのどいつだあああああ!!!」(どんがらがっしゃーん)状態でした.

どうにも我慢ならない点
  1. 理不尽な敵配置
    何の前触れもなく自機に重なって現れる敵.
  2. 理不尽なマップ構成
    何の前触れもなく発動するトラップ,落とし穴等.ハマリポイント多数.
  3. 理不尽なWarningアラート
    敵の攻撃とタイミングが合っていない.いつ避ければ良いのか全く不明.
  4. 理不尽な当たり判定
    奥行きのあるマップにポリゴンの敵が配置されていて,どこに当たるかさっぱり判らない.
  5. 理不尽な敵の撃ち返し
    爆発エフェクトと思っていると実は当たり判定がある.爽快感を削ぐ原因に.
魂斗羅と言えば覚え要素満載の難しいゲームという印象がありますが,それでも要所要所にヒントや攻略法が存在していて,プレイしていくうちに解ってきてそれが爽快感に繋がってくるのですが,このタイトルに限って言えば訳も判らないうちに自機が死んでしまうのでストレスが溜まるばかりです.一応救済策として育成要素が用意されており,我慢強くプレイしていけば次第に自機が強化されていきクリアが楽にはなるのですが,そこに到達するまでに我慢できるか…

おそらくレベルデザインに問題があるのでしょう.初心者がすこしづつ成長できるようにはつくられていないのですね.かの名作PORTAL:STILL ALIVEでは開発者コメントを見ると判るように,初心者をクリアまで導くために大変な努力をしていますし,スーパーマリオブラザーズでは一番最初のキノコを取り逃がすことがないようにマップを構成していたり,如何にプレーヤーが途中でゲームを投げ出さない様にするかに苦心しているのですね.DS版の魂斗羅はこの所がとても丁寧に作られていて,難易度はすこぶる高いのですが,理不尽な場面がほとんど存在しないため,いつかはノーミスクリアできるようになっています.

翻って本作というとそういった工夫といったものがあまり伝わってこないのです.開発者の一人満足のように見えて仕方がないのです.ゲーム後半一度ルート取りを間違えるとクリア不能になるマップが頻出することからも伺えます.作り手側で分かっているルートも初めてのプレーヤーには手探り状態なわけで,一度間違えるとゲームオーバーは必至というデザインでは誰もが挫折するでしょう.

こんな悪い点ばかり書いていますが,褒めるべき点もいろいろあるのです.過去の魂斗羅をリスペクトするアイディアが満載で,往年の魂斗羅ファンならニヤリとすることうけあい.画面もHDとなって非常に美しく,2Dアクションゲームとしてはかなりの完成度を誇っています.だが,その料理の仕方がまずかった.肝心のゲーム本編の出来が良くないのでは本末転倒ですね.本当に残念でなりません.

本作のデベロッパーはARC SYSTEM WORKSでした.なるほど,横スクロールアクションゲームの製作に余り慣れていないのですな.この部分はとにもかくにもセンスが問われる部分とも言えますので仕方ななかったのかもしれませんが,古くからのファンとしてはいささか残念でなりません.

1 件のコメント:

  1. 久々の更新ですね。
    魂斗羅もHDの時代かあ。
    最近家庭用ゲームはまったくやってないね。
    xboxはDVD観るくらいだし、
    PS3に至っては弟のモンハンのために
    貸し出してしまう始末。

    ちょっとずれるが、ダライアスバーストのAC版、
    秋葉にけっこうあるのでやってみたが、
    違和感ありまくりでした。
    ボディソニックは懐かしさ爆発でしたが。
    サントラまだかなあ。

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